狐の嫁入り 2019 8 12
最近は、連日の猛暑で夏バテかと思い、
のんびりと家でテレビを見ていても疲れが取れない。
そういう人が多いかもしれません。
このような時は、精神的な疲労がたまっているのかもしれません。
のんびりと旅に出ましょう。
新幹線の郡山駅を降りて、
在来線の会津若松駅行きの電車に乗り換える。
残念ながら、車窓からは、猪苗代湖は見えませんが、
雄大な会津磐梯山をずっと眺められます。
さらに、会津若松駅で乗り換え、
今回の目的である旅が始まります。
会津若松駅から新潟駅へ向けて走る磐越西線は、
鉄道ファンの間では有名な路線です。
いわゆる「秘境路線」です。
喜多方駅を過ぎると、険しい山中に入っていきます。
時には山と山の谷底を走り、
時には急傾斜の斜面と阿賀野川が接する縁を走ります。
また、時には視界が開けて、集落が見えます。
列車は、津川駅で10分ほど止まりました。
この駅の周辺は、何があるのだろうかと調べてみると、
「狐の嫁入り屋敷」があるという。
どういう建物だろうかと思っていると、突然の雨。
先ほどまで晴れていたのに、激しい雨。
しかし、列車が津川駅を出発して、しばらくすると、
再び、天気は快晴に戻り、
「先ほどの雨は何だったのか。
まるで狐に化かされたようだ」と思いました。
子どもの頃に、そういう民話を読んだことがあります。
やがて、車窓から見える阿賀野川の川幅が広くなると、
新潟平野が見えてきて、秘境路線は終わりに近づきます。
それにしても不思議なのは、
時刻表では、運転間隔が、
1時間に1本か、2時間に1本程度なのに、
都会のように「快速」があることです。
つまり、通過する駅があるのです。
さて、帰りは、新潟駅から東京駅行きの新幹線が楽ですが、
時間に余裕がある人は、新潟駅まで行かずに、
途中の新津駅で乗り換えると、各駅停車の旅が続けられます。
長岡駅行きの電車に乗り換え、
さらに、長岡駅からは、越後湯沢駅行きの電車があります。
越後湯沢駅では、イオンの食品売り場を連想させるような、
食品を中心とする土産物店が続きます。
売り場面積は、日本最大級かもしれません。
おそらく、新潟県内の土産物店が集まったのでしょうが、
まるで新潟県内を旅行しているような気分になります。
ここで、お土産を買ったら、帰りは、新幹線がよいでしょう。
越後湯沢駅から水上駅方面へ各駅停車がありますが、
東京に着くのは、かなり遅くなると思いますので、
ここからは、新幹線を利用したほうがよいでしょう。
(参考)
「狐の嫁入り」とは、
いわゆる「天気雨」のことで、
晴れているのに小雨が降る天気のことを言います。